立葵(タチアオイ)と梅雨明け
天気図を見ると、梅雨前線が関東付近にあり、明確な小笠原高気圧は存在せず、梅雨明け時には九州の北・済州島付近まで広がっているはずの1012hPaの等圧線がまだ南岸沖に留まっている。これだけ見ると、梅雨明けまで後数日の様な印象だ。
ちなみに小笠原高気圧が存在する場合、「1012hPa」と記入した右上あたりに閉じた等圧線が現れ、中央に「高」と表示される。
過去の天気図を確認すると、確かに7月13日~16日の間、小笠原高気圧のようなものが認められるが、16日から衰退し、結局消滅してしまったようだ。またこの期間を通じて、西側への1012hPaの等圧線の張り出しが弱い。
この原因は台風6号の発達が予想を下回ったため、と私は推測する。
その理由は小笠原高気圧の成因だ。日本語版Wikipediaの「太平洋高気圧」の項で小笠原高気圧について触れられている。
成因
太平洋高気圧は太平洋特有のものではなく、大西洋にはアゾレス高気圧と呼ばれる同様のものがある。これらの高気圧は地球規模の大気の大循環の一環として生成するものであり、夏だけでなく年中存在する。
赤道付近は強い日射のために暖められた海面や地上の空気が上昇し、対流圏界面まで達すると両極に向かって流れるが(ハドレー循環)、地球自転の影響を受けて次第に東寄りに向きを変え、北緯30度付近に来ると東向きの流れとなり、赤道から来る空気が滞留するため、余分な空気は下降気流となって海面(地表)付近に達して周囲に吹き出し、高気圧を形成する。北太平洋海域ではこれを北太平洋高気圧と言い、その西端が小笠原諸島方面から日本付近に張り出したものを小笠原高気圧と称する。これらの高気圧をかつては中緯度高気圧帯と言った。
残念! これでは小笠原高気圧が梅雨明け以降の夏場だけ存在する季節性の説明が足りない。(2009年7月17日現在書きかけなので止むを得ないが・・・)
- 春分以降、北半球の日照が増す事により、フィリピン付近の大気下部温度が上昇し始める
- 大気下部温度が充分に上昇すると、赤道付近の大気の上昇が同地域で局所的に強まり、その下降流がフィリピンの北東、すなわち太平洋西部・小笠原諸島付近に高気圧を形成する
- 秋分が近づくにつれ、日射量減少とジェット気流の南下により、小笠原諸島付近の高気圧は消滅に向かう(季節性の説明はここまで)
- フィリピン付近で局地的に強まった上昇流は、熱帯低気圧および台風を形成する(補足)
残念ながら原典を参照できないが、大筋この通りだったと思う。発達した台風がある程度発生しないと小笠原高気圧が安定しない。
| 固定リンク
「自然」カテゴリの記事
- 水星と金星のランデブー(2015.01.10)
- 光当たる人工光合成(2014.01.07)
- 天体改造C920:土星でテスト(2012.06.17)
- 天体改造C920: 地上の風景で画質確認(2012.06.05)
- Logicool® HD Pro Webcam C920の画角とズームを確認する(2012.06.01)
この記事へのコメントは終了しました。




コメント