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2010年2月10日 (水)

Windows Update KB890830

今日公開されたMicrosoft社2010年2月Updateを適用した際、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830)」が「失敗」してしまった。そのリカバリーのために今回手動で上記Updateを適用してみたら、面白いことに気づいた。

Windows Updateは色々な原因で「失敗」する。今回はバックグラウンドでUpdateさせたので、フォアグランドで行っていた処理と何か競合したのだろうと思い、特に原因を追究することなく手動でUpdate適用を試みたら、初めて見る画面を拝むことができた。

マイクロソフト サポートオンライン ページから ダウンロードセンター に移り、「ダウンロード」・「実行」を行ったところ、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830)」が対話モードで実行された様だ。選択肢は全てディフォルトのまま「次へ」をクリックして無事完了。

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ディフォルトで「クイック スキャン」が選ばれた処理画面を見ていると、WindowsがインストールされたドライブのProgram Filesフォルダ、およびWindowsフォルダ下にある.exeと.dllファイルをスキャンしているように見える。また、試しに「完全なスキャン」を選んだら、コンパイルされたヘルプ(.CHM)ファイル内のHTMLやJavaのjarファイル内なども含む全ての実行可能ファイルをスキャンしている模様である。この観察事実は、以下に引用するマイクロソフト サポートオンライン ページでの説明と微妙にずれている様に思えるのだが・・・?

Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールとウイルス対策製品の違い

Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールは、ウイルス対策製品に代わるものではありません。このツールは、コンピューターに既に感染しているウイルスを削除するツールです。そのため、マイクロソフトでは、最新のウイルス対策製品をインストールして使用することを強く推奨します。

Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールとウイルス対策製品には、3 つの大きな違いがあります。

  • このツールでは、既に感染しているコンピューターから悪質なソフトウェアが削除されます。ウイルス対策製品は、悪質なソフトウェアがコンピューターで実行されないようにブロックします。悪質なソフトウェアを感染後に削除するより、コンピューターが実行されないようブロックする方がはるかに望ましいことです。
  • このツールでは、流行している特定の悪質なソフトウェアのみが削除されます。流行している特定の悪質なソフトウェアは、現在、存在している悪質なソフトウェアのごく一部にすぎません。
  • このツールでは、現在、コンピューターで動作中の悪質なソフトウェアのみが検出され、削除されます。動作中でない悪質なソフトウェアをこのツールで削除することはできません。ウイルス対策製品は、動作中でない悪質なソフトウェアを削除することができます。

「悪質なソフトウェアを感染後に削除するより、コンピューターが実行されないようブロックする方がはるかに望ましいことです。」は、日本語が怪しいのを見逃すとすれば、全くその通り、異論は無い。

「このツールでは、流行している特定の悪質なソフトウェアのみが削除されます。」は、事実その通りだろうと納得できる。

問題の箇所は、最後の段落での「動作中・・・」の表現である。「悪意のあるソフトウェア」が仕込まれそうなファイルを軒並みスキャンする様子を見ていると、「動作中でない悪質なソフトウェアをこのツールで削除することはできません。ウイルス対策製品は、動作中でない悪質なソフトウェアを削除することができます。」の文章は、独占禁止法違反を問われないための予防線の様に思えてならない。

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