「100円均一商品の実力(1)電球型蛍光灯」の続き
以前の記事で取り上げた\105の電球型蛍光灯が、昨年の暮れ、2012年12月30日に壊れた。その状況を報告しよう。
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使用状況
以前の記事を掲載した直後から、トイレ兼洗面所で使用していた。正確な使用時間など記録はとっていないので、以下は期間を除き推定である。
- 使用期間: 約1年8ヶ月 ≒ 20ヶ月 ≒600日
- 使用時間: 1時間/1日として → 約600時間
- 点滅回数: 10回/1日として → 約6,000回
頻繁に点滅を繰り返す、典型的な蛍光灯に不向きな条件である。この事ははじめから承知の上であって、敢えて厳しい条件にしたつもりもあった。
故障状況
スイッチを入れたとたん「ブチッ」とお亡くなりになった。寿命が尽きたのではなく、明らかに「突然死」である。外観もそのことを裏付けている。
寿命が尽きたのなら、電極付近の黒ずみがもっと酷いはずだ。フィラメント状の電極が切れたのだろう。写真からは分りにくいが、内側から擦られたような跡が上側の蛍光管に見られる。
病理解剖
中くらいのマイナスドライバーでこじったら、かなりあっさりとケースが外れた。
テスターで抵抗を測ると、予想通り上側の電極が導通していない。下側の電極は数Ωである。インバーター部分に特にダメージは無いようだ。
蛍光管と基板の接続が単芯の線を捻り合わせただけなのには驚かされた。これが原因で壊れた訳ではなさそうなので、かなり違和感はあるが「合理的な設計」なのかもしれない。
発見
口金近くの部分にスリットが切ってあるのに分解して初めて気付いた。
どうやら放熱用の通気口らしい。蛍光管が付いている側にも「通気口」があるようにも見えるが、
口金側のスリットほど管理された構造では無さそうである。この通気口があったので、使用初期に「新しい電気製品」の臭いが強かったのかもしれない。
手持ちの他の電球型蛍光灯を確認したところ「SHILITE」ブランド(中国製)には同じような通気口があったが「Panasonic」ブランドには無かった。中国製の電球型蛍光灯ではこの種の通気口を設けるのが標準的な設計なのかもしれない。ただ基板が邪魔をしているので、通気口があってもそんなに冷却が良くはならないのではないかと思えるのだが・・・。
まとめ
定格寿命3000時間に対して推定600時間しか持たなかったと考えると、かなり不満である。しかし、頻繁に点滅を繰り返す厳しい環境で2年近く持ったと考えると、ある程度納得できる。有名ブランドの製品ならもっと長持ちしたのではないかと言う思いはあるが、所詮\105である。しかしこれが曲者だ。
以前の記事で「また日を改めて」と書いた「残り二品」は未だほとんど手付かずである。多少いじっただけで中途半端な製品だと分った。そして記事にしても「所詮\105」に落ち着くのが目に見えているからねぇ。
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