Beaglebone Black Rev. C 調達
ちょっとした手違いで1年弱使ってきた BBB (BeagleBone Black) にダメージを与えてしまい、GPIOの一つで本来 3.3V の H レベルが 2.9V にしかならなくなってしまった。調べられる範囲ではそれ以外の不具合は無く、そのピンを使わないようにすれば問題なく使える。しかしダメージが拡大する可能性もあるから、と、それを口実に Rev. C を調達することにした。
/*----------- -----------*/
Adafruit の配送オプション
色々と面白そうなものを取り揃えていて以前から気になっていた Adafruit を調達先に決めた。ここはチェックアウトに進まないと送料が分からない。今回は UPS Worldwide Expedited が第一候補として提示された。送料約 $23 で 2~5営業日で届くサービスだ。しかし第二候補に提示された UPS Worldwide Saver は送料 $24.11 で 1~3営業日。$1 程度の追加で済むなら早く届く方がいいと思い、こちらを選んだ。
送料込みで $79.11。為替レートが 110\/$ なら約 \8,700 である。決して安くは無いが能書き通り 3営業日で届いたからあまり不満は無い。.
この後、10月9日の昼前に届いた。国内はヤマトが代理店になっているのだが、配送状況の共有がうまくいっていないようで「配達車両に積載済み」が表示されるよりも先に品物が届いてしまった。まぁ品物が遅れるよりはいい。
BBB Rev. C
USB ケーブルと名刺大に二つ折りされた簡単な資料が同梱されていた。これは以前入手した Rev. A5C と同じである。
最大の変更点は eMMC のサイズが 2GB から 4GB になり、Debian がプリインストールされるようになったことだが、外観からはほとんど見分けがつかない。
左側が Rev. C で、RJ-45 ジャックの右下にある U-13 が eMMC だ。見分けがつかないのは裏面も同じである。
USB ケーブルで PC につないで操作する際の状況も多分全く同じだが、ディスプレイ、キーボード、およびマウスをつないで起動するとさすがに Debian、一目瞭然である。
GUI は LXDE だ。Preferences メニューの先頭に Calibrate Touchscreen があるのが目を引く。対応するデバイスが無いので確かめられないが、タッチスクリーンをサポートしているらしい。なお以前の Ångström では画面が出なかった 1920x1200 解像度のモニターでも OK になった。
SoC が XAM3559 から 3558 に変わったのがもう一つの大きな変更点だ。これにより PRU-ICSS から EtherCAT モジュールが無くなった。ただしこのことは大多数の BBB ユーザーには影響無いはずだ。
Rev. A5C で使っていた microSD による起動も試したが全く問題なかった。大きくなった eMMC を使わない限り違いを実感できる場面はあまりないかもしれない。
今回のまとめ
BBB Rev. C は国内販売店からも供給されているようだが、流通量はかなり限られていてほとんどが売切れ・入荷待ちの状態らしい。早く入手したい場合、海外通販を利用するのが確実である。「あるところにはある」と言うことだ。しかもかなり潤沢に。しかし送料の分割高になってしまうのが難点だ。
確かめていないが Adafruit の場合、送料が数量に比例するとは思えないので友達と一緒にまとめ買いするのが良いかもしれない。ただし合計商品代金が一定水準を超えると消費税がかかるが、最大でも BBB 1台当たり \500 程度だ。送料が割安になる効果の方が大きいだろう。また Digikey 日本語サイトの円表示価格で買うと購入金額が \7,500 以上なら送料無料だ。BBB 単体ではその金額にならないので他のパーツなどを併せて購入する必要があるが、不必要なものを買ってしまわないよう注意が必要だろう。これは私の日頃の経験からの教訓である。また Digikey 日本語サイトの円表示価格は英語サイトの米ドル表示価格を通貨換算したよりも10% 程度割高になっている。送料無料にするための仕組みだと思うが、たくさん買うとドル表示価格で決済して送料を払うよりも高くなるかもしれない。
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- カメラのファインダーについて考える(2016.02.29)
- 空間フィルターを使った天体写真の画質改善(2015.01.22)
- 水星と金星のランデブー(2015.01.10)
- カメラのノイズと解像感(2015.01.09)
- Fujifilm X-M1 とそのアクセサリー(2014.12.14)
「BeagleBone Black」カテゴリの記事
- DSDはピアノ・ピアニッシモを奏でられるのか?(2016.08.01)
- 最終回: microSD カードの寿命を調べる(2015.07.27)
- 続報3: microSD カードの寿命を調べる(2015.05.02)
- 続報2: microSD カードの寿命を調べる(2015.03.01)
- 続報: microSD カードの寿命を調べる(2015.02.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント