ニュース

2010年2月10日 (水)

ホンダもリコール

今ラジオから、ホンダも何十万台規模のリコールを、国内外で行うとのニュースが流れていた。エアバッグ作動圧が高すぎて、破裂・部品が飛散するおそれがあるらしい。

トヨタのアクセルペダル系のリコール同様、海外で製造されたものだけが対象とのこと。海外展開をしてこういう形の問題を起こすのは、品質だけでなく色々な管理がシステマティックになっていないからだろう。国内であれば属人的に何とかなっていたものが、海外に出て破綻した結果だと思う。単に油断した、とか、目が行き届かなかった、と言った問題ではなく、現代日本には未だシステマティックに事を運ぶことを嫌う構造的・体質的な特質、ないしは勢力が存在していると思う。

以前、新幹線の停電事故のことを書いたときにもこの点を指摘した。この課題を乗り越えないと、日本の技術立国は危うい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 5日 (金)

ミスを赦さない国、ニッポン

体調を崩し気力も体力も萎えてしまいblogをお休みしている間に、民主党政権が日本にも誕生し、’00年代が終わり、年が変わって’10年代が始まり、もう1か月以上経過して暦の上では春になってしまった。啓蟄には未だ間があるが、目覚めることにしよう。

この国で、普通選挙で政権が交代したのは初めてらしい。この国の在り方を変えたいとの思いが国民の大半に及んだのか、単に前政権に嫌気がさして目先を変えてみただけなのか、(私は前者だと思いたいが)いずれにせよ国民の総意が何らかの「変化」を選んだ。総体としての日本国民のものの考え方(国民性とか民族性といった言葉があるが、個性を否定しているように感じられるので、あまり適当でないかもしれないが「社会風土」を用いる)が少し変わったことの現われだろう。しかし、「国の在り方を変える」・「嫌気がさした」、どちらであっても表面の薄皮1枚変わった程度で、根本的な部分はそうやすやすとは変わらないと思う。「国の在り方を変える」のであれば、その根本的な部分をこれから変えていかなければならない。

今回のテーマは、ぜひ変わって欲しいと私が思っていることの一つである。 きっかけは、2010年2月2日の朝日新聞東京本社版朝刊に載った「新幹線事故は整備ミス(パンタグラフ/ボルト付け忘れ)」(1面)・「単純ミス防げず(新幹線事故/主任も見逃し/点検用紙なし)」(30面)と大見出しをつけられた(カッコ内は小見出し)記事である。新聞ほか諸々のマスメディアは社会風土を映す鏡であると同時に、社会風土に影響を与えて変化を起こす、または現在の社会風土を強化する働きがある。私の意見では、今回の記事は全体としては本来あるべき姿にまとまっているようだが、実は端々に改めるべき社会風土を強化するような表現が埋め込まれている。恐らくそうではないだろうが、もし意図的だとしたらサブリミナル効果を狙ったようなもので極めて悪質だ。

予めお断りしておくが、「言葉尻を・・・」の表現を否定的な意味によく用いる人は、この先を読まないことをお勧めする。私は、神にせよ悪魔にせよ、重要なことは細部に宿ると固く信じているので。

続きを読む "ミスを赦さない国、ニッポン"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月27日 (木)

中学生のアイデアに脱帽

以前の当blog記事『「静か過ぎるハイブリッド車に音出し装置」議論を嗤う』の続編になるが、コレには正直参った。

車速に応じて音の調子も変わるし、一定速度(20km/h)以上で音が止まるなど、望ましいと思われる要件を満たす中では、最もシンプルな仕組みではないだろうか。

多少課題はあるものの、克服はそんなに難しくないだろう。量産化されれば、コストパフォーマンスは最高になること間違いないので、早く製品化してデファクトスタンダードにしてしまう戦略がベストではないかと思う。

実に分かりやすいニュースだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

訳の分からないニュース

日本の経済人は、この程度のニュースを見て「スゴイ」と驚いたり、「へー」と納得したりするのだろうか。もしそうであれば、このこと自体、そして記事に書かれた内容は、日本の経済人の大半がビジネスプロセスを素早く把握する能力に欠けている事を示しているように思える。

問題のニュースは、日経のWeb版、IT+PLUSに掲載されていた有賀 貞一 (あるが ていいち) による8月26日11:16の記事『「エコポイント」の情報システムがわずか3週間で完成した理由』である。

続きを読む "訳の分からないニュース"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年8月21日 (金)

農業、エコ、観光、司法と法律、そして政治(選挙)

昨日2009年8月20日の朝日新聞朝刊第17面のOpinion(オピニオン)欄に4つの「私の視点」が掲載されていたが、根底に共通するものがあるように思えた。

総選挙告示から3日目のこの時期に、この欄の担当者はそれを意図して掲載したのだろうか。私の、偏見に満ちた感想を紹介しよう。

続きを読む "農業、エコ、観光、司法と法律、そして政治(選挙)"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年8月15日 (土)

「静か過ぎるハイブリッド車に音出し装置」議論を嗤う

2009年8月13日の朝日新聞朝刊第11面・『声』(読者の投稿)欄に、中村哲也と言う人が以下のような投稿をしている。

『HVの音より まず法律守れ』
モーターで動くハイブリッド車(HV)が視覚障害者には静かすぎて危険なため音が必要との議論や対応策の取り組みが始まった。しかし、前提が違いはしないか。自動車が歩行者をないがしろにするような違法状態の解消を忘れていることが気になる。(以下略)

一つの正論だろう。『静かすぎるから音を出せ』と言う発想に基づきチャイムのような音を鳴らすのは、ベルを鳴らしながら歩行者を蹴散らすように歩道上を走る自転車を連想させ、滑稽である。

滑稽さの背景は、この件は最適な解(ソリューション)を含め、米国では一定の方向性が既に出ている事である。

続きを読む "「静か過ぎるハイブリッド車に音出し装置」議論を嗤う"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年8月11日 (火)

今更・・・地デジに釣られた

この秋井貴彦によるココログニュース「民放テレビ、実は国営?」に釣られたようだ。

通常、この種の記事はthruしているのだが、余りの認識の低さに目をとめてしまった。

「秋井貴彦」で検索したら、以前にも同じようなことをしているようだ。この時はライブドアだったが、今回は個人が書いている「はてな」blogの単一記事のみ引用に基づく記事である。

察するところ、秋井貴彦と言う男は「こんな面白いblog記事を見つけました」的な記事を書くのが得意なのだろう。
あるいは、TV等放送メディアでお笑い芸人と同列に扱われている程度の「言論人」に成る事を夢見ているのかもしれない。

少なくとも、欠落している事実関係は補っておこう。

続きを読む "今更・・・地デジに釣られた"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年8月 1日 (土)

自・民、示さぬ「国の姿」(8/1朝日新聞朝刊)

自民党のマニフェストが発表され、民主党の分とそろったことに関する1面記事の中見出しだ。

「普通の国」  「質実国家」  「小さくともキラリと光る国」・・・・・・。細川連立政権が誕生した93年当時は、政党や国会議員が望ましい国の姿を言葉に託そうと競った。その頃も「改革」が叫ばれていたが、その末にどんな国を目指すのかも盛んに語られた。

この指摘は正鵠を射ている。個別の具体的施策を競うことも必要だが、その結果を何を目指すのか、その必要性は国政選挙公約に限ったことではない。

・・・・・・政策を実現させて、では日本はどんな国であろうとするのか。その鳥瞰図も見たい。

磯貝秀俊と山口博敬による記名記事は、上のように結ばれている。ただ単に「も見たい」で結んでしまったのでは、弱過ぎる。昨今取りざたされるメディアの劣化の一端だろうか。

概念レベル最上位の目標なり目的を掲げる事無くしては、個別施策の良し悪しを論ずることは不可能なのだが・・・。

続きを読む "自・民、示さぬ「国の姿」(8/1朝日新聞朝刊)"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年7月21日 (火)

NiTC施設一般公開(7月24・25日)

NiTCは独立行政法人・情報通信研究機構の略だそうだ。

私の中では「小金井の電波研究所」、ないしは「以前、短波帯のJJYの送信所だった場所」として記憶している。こういった名前の組織に改組されていることを初めて知った。

Webサーフィンをしていると意外なものに出っくわす事の一例だと思うが、

と言う次第。近所なので行ってみようかと思っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)