テスラコイルは分布定数回路
前回の記事では、SGTC(Spark Gap Tesla Coil:スパークギャップを使った伝統的なテスラコイル)の集中定数モデルについて、SPCEシミュレーションなどを使って動作を調べ、ある程度納得できる結果が得られたと思う。しかし「テスラコイルの二次巻き線は分布定数回路として扱うべきだ」と指摘しているWebサイトがいくつかある。
私が覚えている範囲では、classictesla のFile Repositoryの ドキュメント(PDF)と 牛嶋昌和のブログの記事でそのような指摘がされていたが、探せばもっとあるかもしれない。また前回記事でモデルにしたテスラコイルのインダクタンスなどを求めるのに使った RF Inductance Calculatorの説明文に「現実のコイルを最も良く表しているのは、らせん状の導体に沿って電磁波が進むとみなすことである」と記載されている。
そこで今回は、前回モデルの二次巻き線を伝送線路に置き換えたモデルを使い、どのような違いがあるのか調べてみた。
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