経済・政治・国際

2014年1月 7日 (火)

光当たる人工光合成

気になったニュース。1月6日朝日新聞朝刊科学欄。

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2013年5月 4日 (土)

円安と株高

しばらく前の話だ。ニュースか何かで海外投資家には日本の株式は割安に映ると言っているのを聞いて、「円安になっているからねぇ」と、何気なく思った。

Fig1

いや、それは違う。「割安」と言うのは、それほど遠くない将来\700で売れそうなものが今は\500で買える、みたいな話だ。\500支払うのに数ヶ月前なら$6では足りなかったのが今なら$5ちょっとで済む、と言う話ではない。株のことはほとんど何も知らない私でも、これには直ぐ気付いた。

ただこれだけ円安が進んでいるのだから、急上昇している株価も米ドル換算するとたいしたことはないのかもしれない。

工学では同じ単位(正確には「同じ次元の単位」)の数値同士の比である「無次元数」を、システムの特性を表す値として使うことがよくある。例えば、増幅器の入力値と出力値は時間とともに様々に変わるが、その比(ゲイン)はほとんど一定である。しかし完全には一定ではなく、入力や出力の水準とともに変わったり(非直線性)、温度(温度係数)や時間(ドリフト)とともに変わったりする。同じことを日米の株価に当てはめたらどうなるか、試してみた。

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2011年3月 9日 (水)

メア講義メモ漏洩は民主党政権への援護射撃

事実関係に不審な点が多々あるが、前原誠司の外相辞任に合わせたように米国務省日本部長ケビン・メア (Kevin K. Maher) の講義メモ(原文日本語訳)が暴露された。

考えようによっては、過去の日米合意を反故にして沖縄の米海兵隊を全面的にグアム移転に持ち込むのに、これほど都合のよい口実は無いだろう。その姿勢を明確に打ち出せば社民党が連立に戻るだろうし、支持率も回復するだろう。5回裏、15対0で負けているチームが、逆転は無理かもしれないが、なんとかコールド負けを回避して9回裏までゲームを続けられるようにするのには充分だと思う。

うがった見方をすれば、米国側の意図的な漏洩の可能性もある。仮に海兵隊を沖縄からグアムに移すことが現実となっても、その損失よりも日本のおよび東アジア地域の政治的安定の方が重要だと判断することは充分ありえるだろう。中近東情勢の流動化がこの判断を後押ししたことも考えられる。

本当に可能かどうか判らないが、もう失うものがほとんど残っていない民主党政権に他の選択肢があるとは思えない。これを試さないようなら、我々もドロ舟から逃げ出す算段を、可能な範囲で始めるべきだろう。

2011年3月17日追記: この件は、地震と津波で吹っ飛んでしまったようだ。しかし、こんな緊急事態の中でも足の引っ張り合いみたいなことが見え隠れするような気がする。私の考えすぎであって欲しい、と思う。

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2010年2月10日 (水)

Windows Update KB890830

今日公開されたMicrosoft社2010年2月Updateを適用した際、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830)」が「失敗」してしまった。そのリカバリーのために今回手動で上記Updateを適用してみたら、面白いことに気づいた。

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2010年2月 5日 (金)

ミスを赦さない国、ニッポン

体調を崩し気力も体力も萎えてしまいblogをお休みしている間に、民主党政権が日本にも誕生し、’00年代が終わり、年が変わって’10年代が始まり、もう1か月以上経過して暦の上では春になってしまった。啓蟄には未だ間があるが、目覚めることにしよう。

この国で、普通選挙で政権が交代したのは初めてらしい。この国の在り方を変えたいとの思いが国民の大半に及んだのか、単に前政権に嫌気がさして目先を変えてみただけなのか、(私は前者だと思いたいが)いずれにせよ国民の総意が何らかの「変化」を選んだ。総体としての日本国民のものの考え方(国民性とか民族性といった言葉があるが、個性を否定しているように感じられるので、あまり適当でないかもしれないが「社会風土」を用いる)が少し変わったことの現われだろう。しかし、「国の在り方を変える」・「嫌気がさした」、どちらであっても表面の薄皮1枚変わった程度で、根本的な部分はそうやすやすとは変わらないと思う。「国の在り方を変える」のであれば、その根本的な部分をこれから変えていかなければならない。

今回のテーマは、ぜひ変わって欲しいと私が思っていることの一つである。 きっかけは、2010年2月2日の朝日新聞東京本社版朝刊に載った「新幹線事故は整備ミス(パンタグラフ/ボルト付け忘れ)」(1面)・「単純ミス防げず(新幹線事故/主任も見逃し/点検用紙なし)」(30面)と大見出しをつけられた(カッコ内は小見出し)記事である。新聞ほか諸々のマスメディアは社会風土を映す鏡であると同時に、社会風土に影響を与えて変化を起こす、または現在の社会風土を強化する働きがある。私の意見では、今回の記事は全体としては本来あるべき姿にまとまっているようだが、実は端々に改めるべき社会風土を強化するような表現が埋め込まれている。恐らくそうではないだろうが、もし意図的だとしたらサブリミナル効果を狙ったようなもので極めて悪質だ。

予めお断りしておくが、「言葉尻を・・・」の表現を否定的な意味によく用いる人は、この先を読まないことをお勧めする。私は、神にせよ悪魔にせよ、重要なことは細部に宿ると固く信じているので。

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2009年8月27日 (木)

中学生のアイデアに脱帽

以前の当blog記事『「静か過ぎるハイブリッド車に音出し装置」議論を嗤う』の続編になるが、コレには正直参った。

車速に応じて音の調子も変わるし、一定速度(20km/h)以上で音が止まるなど、望ましいと思われる要件を満たす中では、最もシンプルな仕組みではないだろうか。

多少課題はあるものの、克服はそんなに難しくないだろう。量産化されれば、コストパフォーマンスは最高になること間違いないので、早く製品化してデファクトスタンダードにしてしまう戦略がベストではないかと思う。

実に分かりやすいニュースだ。

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訳の分からないニュース

日本の経済人は、この程度のニュースを見て「スゴイ」と驚いたり、「へー」と納得したりするのだろうか。もしそうであれば、このこと自体、そして記事に書かれた内容は、日本の経済人の大半がビジネスプロセスを素早く把握する能力に欠けている事を示しているように思える。

問題のニュースは、日経のWeb版、IT+PLUSに掲載されていた有賀 貞一 (あるが ていいち) による8月26日11:16の記事『「エコポイント」の情報システムがわずか3週間で完成した理由』である。

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2009年8月22日 (土)

今日を生きよう

ラジオから聞き覚えのある曲が流れてきた。英語の歌詞だ。曲が終わり「グラスルーツの今日を生きよう」と紹介された。なるほど、確かに歌詞の内容に相応しい曲名だ。しかし、私の記憶にあったのはテンプターズの日本語の歌詞の曲だ。とても印象的なサビの部分、”One-Two-Three-Four Sha-la-la-la-la-la ...”は聞き間違い様がないので、どちらかが他方をカバーしたのは確かだ。だが歌詞の内容はずいぶんと異なっていたと思うが、余り自信がない。本当にテンプターズの曲だったのだろうか、また彼らの日本語版の曲名は何だったのか、とても気になった。

インターネットで検索すれば、直ぐに調べはつく。その結果は、ここしばらく私の頭に浮かんでは消える、日本語と外国語、特に英語との関係に対する懸念を、意識の表面に浮上し続けさせてしまうものだった。

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2009年8月21日 (金)

農業、エコ、観光、司法と法律、そして政治(選挙)

昨日2009年8月20日の朝日新聞朝刊第17面のOpinion(オピニオン)欄に4つの「私の視点」が掲載されていたが、根底に共通するものがあるように思えた。

総選挙告示から3日目のこの時期に、この欄の担当者はそれを意図して掲載したのだろうか。私の、偏見に満ちた感想を紹介しよう。

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2009年8月15日 (土)

「静か過ぎるハイブリッド車に音出し装置」議論を嗤う

2009年8月13日の朝日新聞朝刊第11面・『声』(読者の投稿)欄に、中村哲也と言う人が以下のような投稿をしている。

『HVの音より まず法律守れ』
モーターで動くハイブリッド車(HV)が視覚障害者には静かすぎて危険なため音が必要との議論や対応策の取り組みが始まった。しかし、前提が違いはしないか。自動車が歩行者をないがしろにするような違法状態の解消を忘れていることが気になる。(以下略)

一つの正論だろう。『静かすぎるから音を出せ』と言う発想に基づきチャイムのような音を鳴らすのは、ベルを鳴らしながら歩行者を蹴散らすように歩道上を走る自転車を連想させ、滑稽である。

滑稽さの背景は、この件は最適な解(ソリューション)を含め、米国では一定の方向性が既に出ている事である。

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