音楽

2016年8月 1日 (月)

DSDはピアノ・ピアニッシモを奏でられるのか?

きっかけは20年ほど前の論文を読んだこと。
小型電気炉の温度をPID制御するのに、出力をΔ-Σ変調したオン・オフ信号にしても全然問題なく制御できる、と言った内容。

Δ-Σ変調器 (DSM: Delta-Sigma Modulator) は少ないオーバーサンプリング率の1ビットADCから十分な分解能が得られる技術と理解していた。これは主に周波数領域で考えた場合の理解である。これを時系列領域に読み替えると「同じ分解能を得るために必要な遅れが少ない」になる。なるほど。またADCだけでなくDACにも使える。確かに。

数百円以内で入手できるマイクロコントローラーでDACが用意されているものは稀である。アナログ出力が必要な場合PWMが使われる場合が多い。これをソフトウエアで実装したDSMで置き換えることが有効な場合がありそうだ。

電話音声品質程度ならオーディオ出力用にも使えるかもしれないと思い、容易に実装できる一次DSMについて調べたのだが意外とダイナミックレンジが狭い。同じ技術に基づくDSDやSACDは大丈夫だろうか、と少し詳しく調べてみた。

今回調べたのはデジタル信号処理方式としての特性である。ダイナミックレンジやS/N比は、計算で好きなだけビット幅の大きな信号を生成できるような、全くノイズを含まない信号源を想定した場合の議論だ。実際のオーディオソースのようにもともとノイズを含んでいたり、アナログ部分でノイズを発生したりすることは考慮していない。

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2009年8月22日 (土)

今日を生きよう

ラジオから聞き覚えのある曲が流れてきた。英語の歌詞だ。曲が終わり「グラスルーツの今日を生きよう」と紹介された。なるほど、確かに歌詞の内容に相応しい曲名だ。しかし、私の記憶にあったのはテンプターズの日本語の歌詞の曲だ。とても印象的なサビの部分、”One-Two-Three-Four Sha-la-la-la-la-la ...”は聞き間違い様がないので、どちらかが他方をカバーしたのは確かだ。だが歌詞の内容はずいぶんと異なっていたと思うが、余り自信がない。本当にテンプターズの曲だったのだろうか、また彼らの日本語版の曲名は何だったのか、とても気になった。

インターネットで検索すれば、直ぐに調べはつく。その結果は、ここしばらく私の頭に浮かんでは消える、日本語と外国語、特に英語との関係に対する懸念を、意識の表面に浮上し続けさせてしまうものだった。

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