メア講義メモ漏洩は民主党政権への援護射撃
事実関係に不審な点が多々あるが、前原誠司の外相辞任に合わせたように米国務省日本部長ケビン・メア (Kevin K. Maher) の講義メモ(原文・日本語訳)が暴露された。
考えようによっては、過去の日米合意を反故にして沖縄の米海兵隊を全面的にグアム移転に持ち込むのに、これほど都合のよい口実は無いだろう。その姿勢を明確に打ち出せば社民党が連立に戻るだろうし、支持率も回復するだろう。5回裏、15対0で負けているチームが、逆転は無理かもしれないが、なんとかコールド負けを回避して9回裏までゲームを続けられるようにするのには充分だと思う。
うがった見方をすれば、米国側の意図的な漏洩の可能性もある。仮に海兵隊を沖縄からグアムに移すことが現実となっても、その損失よりも日本のおよび東アジア地域の政治的安定の方が重要だと判断することは充分ありえるだろう。中近東情勢の流動化がこの判断を後押ししたことも考えられる。
本当に可能かどうか判らないが、もう失うものがほとんど残っていない民主党政権に他の選択肢があるとは思えない。これを試さないようなら、我々もドロ舟から逃げ出す算段を、可能な範囲で始めるべきだろう。
2011年3月17日追記: この件は、地震と津波で吹っ飛んでしまったようだ。しかし、こんな緊急事態の中でも足の引っ張り合いみたいなことが見え隠れするような気がする。私の考えすぎであって欲しい、と思う。
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